

心臓血管外科成人班として新チーフ、高梨秀一郎を筆頭に新たな体制でスタートをきったのは昨秋(2004年10月)のことでした。以来、冠動脈バイパス術、僧帽弁形成術を中心に週15件前後の開心術をしてきました。また“救急患者はどんなことがあっても断らない”を実施してきた結果、年末年始から今春にかけて急性大動脈解離などの大動脈の緊急手術が増加しました。また、患者さんは北海道から沖縄まで全国各地から紹介があります。そもそも当院は昭和52年故榊原先生の臨床医学に対する理念を実現すべく代々木の地に民間臨床研究施設としてスタートしました。平成15年12月に現在の府中市朝日町に新築移転、現在手術室4室、ICU20床を有し小児班を含めると毎日4-8件の開心術(うち成人心臓手術は2-5件)を行っています。
さて、平成16年の心臓血管外科手術総数は993例、心臓血管手術は890例でした。このうち成人班での心血管手術は455例で昨年に比し123例増加しました。なかでも弁膜症手術が最も多く187例でした。定期手術では残念ながらこのうち2人(0.5%)が合併症のため死亡しました。本年は前述したように大動脈瘤手術が94例(このうち胸部大動脈手術は54例)と急増しました。死亡はすべて緊急手術の4例でした。
この手術成績を支えるスタッフは部長高梨秀一郎、医長下川智樹、レジデント文元健宇、堀内和隆、竹内晋、宝来哲也、尾澤直美、西村建二に加え、非常勤として名実伴に弁形成術の分野で日本の第一人者であり昨秋まで部長として当科を率いてきた加瀬川均(現、半蔵門循環器クリニック院長)がいます。
今年は成人班として心臓大血管手術600例を目標に日々研鑽しています。
当科の特徴は以下の4点にまとめられます。
救急疾患に即時対応する。(動脈瘤破裂、心筋梗塞合併症など)
冠動脈バイパス術=オフポンプCABG
完全血行再建、特にLADのびまん性病変に対する long arterial reconstruction
Complex Mitral Valvuloplasty
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